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[2006年10月28日]

 奈良市内の市立中学校で起きたいじめ問題は、中2男子生徒が同級生らから、上靴や水筒などをごみ箱に捨てられたり、メールによる中傷、教科書を踏みつけられるなどの悪質なものだった▼全国では、福岡県筑前町の中2男子生徒がいじめを苦に自殺した問題が発生し、世間を騒然とさせた。この自殺の原因に、担任の同生徒に対する言動が大きく関わったことから、大きく問題化した▼奈良市の中尾勝二市教育長によると、市では過去5年間において、報告されたいじめの発生件数が平成13年度の59件から、同14年度67件、順次56、35、29件と減少傾向にあるものの、表面化していないケースもあるという▼また教育長名義で市内の小中高、幼稚園の全109校あてに、「いじめへの対応について」と題する通知文書も送った。通知文書によると、いじめは卑劣な行為であり、人間として許されないことを児童生徒に認識させること。子どものサインを見逃すことなく、早期発見・早期対応のできる学校園づくりをすること。教職員の不適切な言動からいじめを誘発させてはならないーなどの内容だ▼今回の奈良市のいじめ問題で、保護者と学校に対して一連の取材の中で、両者の意見に若干の食い違いがあることは、いじめ問題の複雑さを現しているといえよう。どちらにしても、被害に遭った生徒の心のケアをすることが急務だ。(仁)

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