悠言録

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[2006年11月12日]

 710年、元明女帝は、奈良に遷都する。それから千三百年後の2010年、平城遷都1300年記念事業が県内で多彩に展開される▼4年後のこの祝祭に向け、協会を中心に準備が進んでいるが、総合プロデューサーの木村尚三郎さんが先頃、亡くなった。▼病に倒れて入院中の河合隼雄さん。記念事業を支える精神的二本柱を相次いで欠く緊急事態に関係者の顔は暗い▼シルクロード博の時、シンボル的存在として作家、井上靖さんが大活躍した。当時、井上さんは、準備段階から何度も奈良を訪れ、小さなスナックを拠点に、酒杯を交わしながらスタッフと激論を重ねた▼その情熱の沸騰を、市民は目のあたりにし、胸を熱くすると共に、シルク博の成功を確信したという▼今、こんな場面を目撃し、「すごい人たちがいますよ」と感動したという市民の話を、残念だが、聞いたことはない▼「協会の中」で、優秀な方々が熱く語っているにちがいないが、しかし、だから、市民が何か燃えない一つの原因があるのかも知れない。「街の中」に出ようよ▼新しいシンボルを早く見つけてほしい。カリスマ性、行動力のある人。その柱とは別に、奈良を愛する第一級文化人、女優の吉永小百合さんに頼んだらいかがです?鹿のふん、ふんー。固いお役人には、無理な発想、一笑に付されることは、分かっているのですが。(水)

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