悠言録

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[2006年11月20日]

 新聞には「見出し読者」も多いという。多忙な現代、見出しだけで情報の大筋を知り、さらに興味が湧けば記事に目を通すという按配である▼テレビのニュースでも、音声で語られた重要部分を、文字にして画面に出すことが定着している。これも一種の見出しであろう。耳の不自由な方にはありがたい文字放送だが、音声言語による伝達能力が低下している「メール人類」用ともいえる▼言葉は時代を反映する。流行語をはじめ専門用語の多様化が進み、外来語やイニシャル表現などが増える一方。加えて、日本語には同音異義語が多い。前後の脈絡をつかみ損なうと、意味不明になりがちだ▼人間は言葉を用いて思考している。頭に思い浮かんだ現象を言葉に変えるのではなく、文脈をもった言葉で考えているという。もちろん単語や文字一つで心象をイメージすることもある▼日本語は表音と同時に表意文字。常に人間の頭の中には、漢字、ひらがな、カタカナ、和洋数字などが入り乱れている。それらを駆使して、長文を端的に要約したのが見出しだが、新聞社では整理記者の役目。限られた字数で全体像を表す作業は難しいが、やりがいもある▼電波万能の時代とはいえ、活字文化である新聞は生き続けるだろう。だが、記事も見出しも信頼性が第一。読者の心に訴えかけるため、一文字ひと文字を刻印するように使いたい。(宏)

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