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[2006年12月27日]

 昨日の小紙に2つの象徴的な記事があった。奈良市が進める三条通りの道路拡幅事業と大和郡山市における大型商業施設のための公聴会のことである▼1つは中心市街地の活性化、もう1つは郊外における地域活性化という構図となる。まちづくり3法の改正を受けて、全国的に中心市街地の活性化対策が取りざたされている。ただ、商店街に活力がなくなり、衰退化した原因はすべて郊外の大型店という見方は間違っている▼その原因はもっと複合的だ。自動車中心の生活様式、夫婦共働きや労働環境の多様化による買い物時間の減少、公共機関の郊外移転など、様々なものがある。もっと極論すれば商店街そのものの魅力欠如が郊外の大型店を増殖していると言ってよいだろう。▼かつて奈良市に「そごう」が出店しようとしたとき、出店反対の大合唱があった。平成12年にそごうが閉店した後、奈良商工会議所が市内の全商店街にその影響調査をした。結果は、そごうの出店後も閉店後も、商店街にはほとんど影響がなかった▼消費者が商店街に求めているのは、個店(商店)の魅力だ。個店は常に大型店にないサービス(品ぞろえ、品質、保証、接客など)を提供し、まちを愛する気持ちを持たなければならない▼郊外店には郊外店の、中心街にはまちなかの良さがある。郊外店は商店街をシャッター通りにするだけという短絡的な発想は正しくない。 (耕)

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