悠言録

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[2007年01月18日]

 明治初期、大英帝国は世界の列強を格付けし、一等国から三等国に分類した。一等国は独・仏・露・オーストリアであった▼格外だった日本政府は、近代化を図り一等国に格付けされるよう、挙げて国勢の向上に取り組んだ。日露戦争の劇的な勝利により、日本は念願の一等国となった▼地方銀行の重役を辞めた後、85歳の今日でも矍鑠(かくしゃく)として地域活動をされている方から、「最近の日本は一等国として恥ずかしい」と、言われた。その理由を聞くと、自分は日本人としての誇りと倫理観をもってシベリア抑留にも耐え、戦後の経済復興にも取り組んだ▼しかし、最近は親が子を殺し、子が親を殺す。果ては兄弟、夫婦間の殺人まで。これはもはや一等国ではない。というものだった。一等国云々(うんぬん)という時代的な論議はさておき、猟奇的事件にまで発展したこれらの背景は何だろう▼農薬の多用が、この種の事件を続発させているとは有吉佐和子の指摘だったが、けい眼だ。今は有機リンが農薬に止まらず、家電やワックス、防虫剤として身近な家庭にまで入っている。前橋市で病院経営をされる青山美子院長は、有機リン化合物の体内残留が、脳機能を変調させているという研究発表をした▼鬱、引きこもり、不登校もこの原因によると指摘。残留有機リン対策を講じた成功治療例を多数発表された。一等国として今とるべき対策は。(耕)

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