悠言録

トップ悠言録一覧 > 悠言録

[2007年02月07日]

 体罰をめぐる処分について議論が沸いている。三郷町の小学校での出来事だ▼4年の児童が、給食のごはんを教室の天井に投げつけた。その時、担任の女性教員はどのような対応をしたか不明だが、校長が翌朝、その児童を見つけ「頬をつねり、尻を叩いた」というものだ▼その結果、県教育委員会はこの校長を戒告処分にした。その主な理由は、校長の行為が翌朝であったこと、自身が職務上教員を指導する立場にあるという2点だ。しかし、この処分が厳しすぎるという見方が強く、県教委に全国から約150件のクレームが寄せられている▼過去の判例にもあるように、体罰か否かの判定は、受けた側の主観ではない。重要なことは、本人の教育のためという崇高な理念がなければならない。つまり、「感情」が先行していないかということだ▼文部科学省はこの度、体罰を一部容認する指針を打ち出した。子どもを教育するうえで、一定の体罰は必要なことだろう。この児童は、時折この種の問題を起こしていたらしい。そのことが潜在的な理由となっての今回の行為であれば、やはり認めにくい▼また、それが教育のためという理念に基づいたものであれば、県教委の処分は過当となろう。一方で、県教委の判断に父兄の意見が介在していたとすれば、話は別のものとなる。教育のあり方をめぐっては、今国会でも議論が尽くうされる。(耕)

  • 凛と咲く〜輝く女性たち
  • バックナンバー購入のご案内
  • 会社情報
  • お問い合わせ

ホームニュース論点悠言録

バックナンバー購入会社情報お問い合わせ

当サイトに掲載の記事・写真・図版などの無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権並びに国際条約により保護されています。

Copyright Nara Nichinichi Newspaper