悠言録

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[2007年02月17日]

 県文化会館で開かれた松本真理子マリンバコンサートに出かけた。いつも人の心を温かく、前向きにさせてくれる魔術師のごとき音楽家だと改めて思った▼道化師のギャロップで始まり、走れマリンバ、チャルダシュ・・・。細い身体が蝶や熊蜂のように、軽やかに激しく動き、スティックが″真理子マリンバの世界″を変幻自在に描き出す。「友だちはいいもんだ」とメッセージ性豊かに歌う。聴衆は元気をもらい、そして、しみじみと自らに人生の意味を問いかけただろう▼「マリンバ演奏は身体全体、五感を全部使うんです。手足はもちろん、目も鼻も耳もおヘソも」「演奏の完成度が100点満点でなくてもいいと思っています。リピーターさんつくって、その方たちが『前より楽しかったよ』と言ってくだされば、それをエネルギーに前へ前へ。お客さんの力で私は上昇します」▼「子どもたちに対してホメるところを見つけてめいっぱいホメてあげます。いい子やなぁアンタは、すばらしい音出せるのね。″愛の告白″の連発です。みんな『私は先生に愛されている』『″えこひいき″されている』と思っているでしょう」「子どものころ、恩師が『真理ちゃんには天性のリズム感があるよ』と。この一言で今日までやってこれた気がします。宝物のような言葉。私はこれを贈り続けたい」▼ある対談から引用した。奈良の宝物のごとき女性だと思う。(水)

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