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[2007年03月09日]

 生駒市の新病院建設問題で、山下真市長が市議会に提案していた建設用地取得のための土地収用法の仲裁申請議案が、本会議でも賛成少数で否決された▼当然の結果といえる。なぜならどのような新病院をどのように運営、経営していくのか、はっきりしない中で、どうして建設用地だけ購入できるのか▼その上、土地の所有者が「この仲裁申請に同意するつもりはなく、広く買い手を求めていく」というに至っては、この議案を採決する意味もなかったといえよう。厳しい財政事情の中で行政も理想だけでは執行できない。行政には将来を見据えた施策が求められているのだ▼先日の県議会一般質問でも、自民党の粒谷友示議員(生駒市選出)が学研高山第2工区の開発事業に関連して柿本善也知事に質問したが、これがなんと山下市長の政治姿勢を懸念しながらも「市長はまだ若く、行政経験もない。知事にとって息子みたいなもので育ててほしい」と、とんでもない発言をした▼自民党の現職県議が、市長選で自党の推薦した候補者を破り当選した山下市長を、知事に育ててほしいと要請するとは常識では考えられない▼また何よりも、「知事の息子みたいな人」で育てなければならない人が、11万都市の首長ならば市民はほんとうに不幸である。緊急課題が山積し一刻の猶予もない地方自治体で、そんなのん気な話は聞いたことがない。(純)

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