悠言録

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[2007年04月27日]

 昨日、柿本知事が退任のあいさつに来社された。実に清々しい表情だった。在任中の思い出を伺うと、「なら半日交通圏道路網」の実現にメドが立ったことを第一に挙げられた▼県の南北軸である京奈和道の一部開通と東西軸である第二阪奈、南阪奈道の整備について語られた。予算があればもっと道路をつくりたかったという感想だった。次いで、県の北部は歴史的観光資源、南部は自然資源の宝庫であるが、このようにコントラストができる県はめずらしい▼この観光資源をもっと活用したいと意欲的だった。明日香方面では、万葉ミュージアムが地域の集客拠点となっており、利用者の70%が県外客で、その半数は県内に宿泊していると分析▼宿泊施設を客層に応じてとりそろえることが観光振興の原点と強調された。また、現在の地方自治体は介護や福祉など国レベルの仕事をこなしており、世界で最も高度化している▼行政の高度化が市町村合併の要因となっているのに、財政的問題を合併推進の理由に喧伝されるのはスジ違いと言明された。このように、論理的な組み立てに基づき行政運営されるのが柿本流と言える▼柿本県政は方針にブレがなく、課題を着実に消化すると評される所以(ゆえん)だろう。今後のことは「今まで忙しかったので少し自由な時間が得られれば」と言われた。バブル崩壊後、最も厳しい時代の県政のかじ取りに感謝したい。(耕)

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