悠言録

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[2007年05月11日]

 ゴールデンウイークが終わったが、期間中に「昭和の日」「憲法記念日」「みどりの日」「こどもの日」と続いた▼国民の祝日は年間15あり、4つがGW期間に集中している。元日や春分・秋分の日などは暦通りだが、「成人の日」や「体育の日」は年によって変動する。地域の祭りのように、由来の日よりも、みんなが参加しやすい日曜などに変えられていく▼「昭和の日」は何度も改名し、「みどりの日」は余波をうけているようだ。だが、動かし難いのが人の命日。歳時記などに著名人の忌日一覧表がある。5月なら、2日が聖武天皇、5日がナポレオン▼文学者だけ列挙してみる。池波正太郎(3日)寺山修司(4日)岩野泡鳴(9日)二葉亭四迷(10日)萩原朔太郎(11日)田山花袋(13日)北村透谷(16日)堀辰雄(28日)与謝野晶子(29日)。久保田万太郎と佐藤春夫は同じ6日▼忌日は当然だが、記念日類も増える一方で、減ることはあまりない。やがて「母の日」が来て、「父の日」が待ち受けているが、こうした名前のある日々を飛び石的にたどりながら、われわれは生きている▼この繰り返しが社会の進化をもたらす。文学で言えば、時とともに新たな豊饒(じょう)世界を堆積させる。では、政治家はどうか。この分野だけは進化度が低いらしい。人は変われど、行きつ戻りつ、学習しきれない行状が連綿と繰り返されるようだ。(宏)

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