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悠言録

[2007年10月04日]

 明治4年新貨条例の制定により「円」が生まれた。一円札は明治十八年、伊藤博文首相の時発行された。一円札には、大黒さんが刷り込まれ、今と違って兌換紙幣だった▼小学校教員の初任給が五円、米は一升五銭した。今、一円が話題となっている。政治資金収支報告書に一円単位まで領収書の添付が必要かどうかについてだ。大騒ぎすることではあるまい▼いやなら収支報告から除外すればいいだけのことだ。何から何まで経費として処理しようとするからおかしくなる。サラリーマンが会社に経費精算するとき、一円や二円の金まで細かく請求すると嫌われる▼会社のために少しばかりの身銭を切るのは当然という感覚だろう。大体、端数金までこせこせ精算を求める連中は出世しないという。安倍内閣時代、問題となった事務所経費も水増しや重複計上などせこいケースが多かった。▼国会議員の先生方は、お国のためなら身銭を切るという覚悟でいてほしい。だが、政治活動上、必要な経費と思うなら堂々と一円単位まで明らかにすべきだろう。要は、出入りした金の透明性の問題だ。そもそも庶民は一円単位まで、明確にして納税している▼年間約320億円にもなる政党助成金も元は一円単位の納税制度から生み出されたものだ。そのことを思えば金の出入りを透明にするのは当然のことではないか。一円の価値は大きくて重い。 (耕)

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