悠言録

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[2008年05月18日]

 奈良テレビの弓場季彦社長が6月の株主総会で退任する。後任には辻本県水道局長が就く予定。同局長は同テレビ出向の経験があり、旧知の社員も多いとか▼弓場さんはこの5年間、奈良テレビの発展に大きく寄与した。新社屋移転、デジタル化という難題を見事に乗り越えた。それだけでも大株主の県から送り込まれた人材として文句なしの合格点だろう▼県の広報、秘書課長、知事公室長を歴任した弓場さん。柿本前知事から最も信頼された幹部の1人だった。そして、最も叱(しか)られた1人だった。前知事は、期待しない人間は叱らない主義だった。だから、弓場さんは「いやぁ、また知事にガツンと…」と言葉とは裏腹に、うれしそうだった▼「私は新聞記者になりたかったんですよ」。よく弓場さんはもらした。話好きで正義感に満ちていた。お役人とは思えないほど行動的で多趣味。三味線、日本舞踊、剣道、読書、映画鑑賞、神官修行…。県庁バサラ祭り踊り隊創設者でもある▼だから奈良テレビ社長は、誰からも「適役だね」と言われた。「お役人の″天下り″」は「何もしないこと」と同義とされるが、弓場さんは獅子奮迅(ししふんじん)の立ち回りを演じた。地域文化を掘り起こし、停滞気味の奈良に刺激を▼自らインタビュー、映画解説に登場、「出過ぎだ」と批判の声も。が、彼ほど同テレビを愛し、夢中になった人物がいただろうか。(水)

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