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西和の中核都市・王寺町 県内屈指の商業都市に

2013年01月25日

主筆 藤山純一

 地方の時代といわれて久しい。昨年暮れの総選挙で、民主党の自壊と第三極の混迷で再び自公連立政権が誕生し、その成り行きが注目されているが、行財政改革に徹してきた地方自治体においても、いよいよこれからどのように建て直し、これまでとりあえず据え置いてきた課題にどう取り組んでいくか、今、その手腕が問われているといえよう。
 そのかじ取りを誰に任せるのか。県内では今月29日に告示される王寺町長選を皮切りに大和郡山、県都・奈良、天理の各市長選など10市町村長選が実施されるほか、市町村議選もあす告示される橿原市議選をはじめ、奈良、香芝、五條、葛城の各市議選など11市町村で選挙が行われる。
 行政マンといえども、これまでの前例に基づいて延々と続けてきたことを繰り返すだけでは新しい時代は乗り切れない。知恵、工夫して、前例にとらわれない大胆で論議を醸し出すぐらいの施策に取り組んでほしい。
 その中でも首長はリーダーシップをいかんなく発揮し、トップセールスで行政を推進していってほしい。全くこう着状態となっている駅前再開発計画は県内にてんこ盛りだ。近鉄大和西大寺駅を筆頭に近鉄郡山駅、JR郡山駅、近鉄・JR桜井駅など全く変わり映えしない状態が続いている。
 沈滞する景気の活性化は県民が強く望むところ。ならば市町村が所有する、いわば塩漬け土地を民間企業や団体に期限付きで無償提供してはどうか。持っているだけで利息がかかる。平成23年度末で県内の市町村土地開発公社が10年以上も保有している土地は166任發△襦市町村に移管されたものを含めると、もっと増える。
 それらを民間に無償提供すれば雇用が生まれ、税金が落ちる。実現には多くの障害があると思うが、このままでは永遠に塩漬け状態から脱却できない。
 王寺町長選は現職、新人の一騎打ちになるとみられている。JR王寺駅には大阪駅から関西本線大和路快速で30分、奈良駅から15分。御所、五條に向かうJR和歌山線のほか、近鉄生駒線、田原本線が走る県内西和地域の交通の要衝である。
 その要衝にあるにもかかわらず斑鳩・法隆寺から王寺に向かう国道25号は県内屈指の渋滞道路。急いでいるときは決して通りたくない道路のワースト1だ。また残念ながら王寺駅周辺には県内各地から集客を図れるような魅力ある商業施設がない。今回の町長選ではぜひとも県内西和地域の中核都市・王寺をいかに活気ある町にするか、大いに論議してほしい。
 JR西日本が京都駅や大阪駅に百貨店「伊勢丹」を誘致したように、王寺駅に再開発ビルを建設し大型商業施設を誘致できないものだろうか。全国一といわれる県外消費支出を食い止める強力な取り組みとして、ぜひ提案したい。
 JR西日本によると、そのような構想はないとのことだが、魅力ある商業施設の集積こそ集客につながり、活気あふれる街づくりへの近道。採算面で不可能と切り捨てるのではなく、知恵を出し合い実現に向けてぜひ動き出してほしいものである。

  • 教職40年 浅田芳正氏の教育奮闘記「教育は教えないこと!〜考える力を育てる〜」 好評のうちに連載終了 平成28年3月18日刊行
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