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[2014年10月24日]

 山間部で大規模な土砂災害が相次いだ新潟県中越地震から、昨日23日で10年が経過した。自然災害の勢いはとどまることなく、3年前には東日本大震災が、県内では台風12号により十津川村をはじめとする南部地域が甚大な被害を受けたことは記憶に新しい▼今年に入ってからも広島土砂災害、御嶽山(おんたけさん)の噴火など自然災害によつ被害は相次いでいる。私たちはこれら災害をどう受け止め、受け継いでいくのか▼災害の発生に伴い、必ず世間で流行しているものがある。それは「妖怪」や「怪談」関連の話だ。昨今、子どもたちの心をがっちりつかみ、大人をも巻き込んで社会現象を巻き起こしているのはゲーム「妖怪ウォッチ」▼今夏には、全国各地の美術館や博物館でかつてないほど妖怪、怪談関連の展示が行われた。日本の歴史をひもといてみると戦争や大震災など、社会的な動乱や変動、天変地異と重なってそれらが流行していることがわかる▼わかりやすい例で言えば、小泉八雲による「怪談」や柳田國男の「遠野物語」が世に出た明治大正時代には、関東大震災が発生。最近では、東日本大震災後に被災地で多くの人が幽霊を見たという話もある▼歴史に遺らない人々の声は妖怪や怪談話となることで拾い上げられている。それらをツールとして語り継いがれている今の現象に耳を傾け、災害の悲惨さや教訓を一緒に次世代へつなげていってほしい。(昌)

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