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[2015年05月22日]

 とあるホテルで開かれた同窓会。集まった紳士淑女は70歳代くらいか。聞き耳を立てるわけではないが、聞こえてくる会話は「あそこの病院に行っている」「去年入院して」「あの先生はいい。親切やで」▼奈良県の人口は、昨年10月の県の調査で139万6879人。このうち「老年人口」と呼ばれる65歳以上は37万9929人で、全体の27・2%にも上っている▼大阪市を廃止し、特別区に分割する「大阪都構想」の賛否を問う住民投票は17日、0・8ポイントの僅差で反対が賛成を上回り、大阪市は存続することが決まった。投票率は66・83%だった▼一部報道では、若年層は「賛成」が多かったが、高齢者層は圧倒的に「反対」が多かったとの出口調査もある。もちろん各投票所別の「地域差」もあり断定はできないが、傾向は理解できる▼総務省が調査した昨年12月の衆院解散総選挙の年代別の投票率(全国平均値)は、60歳代が68・28%だが、20歳代は32・58%しかなく、両者は倍以上の開きがある。極論だが、60歳代の「意思」があるとしたら、20歳代の「意思」は半分しか国政に届いていない…▼これらも大きく影響し、早ければ来夏の参院選から、選挙権が18歳に引き下げられる。各年齢層が描く「未来」は、5年後か、はたまた50年後かは分からない。しかし、今の選挙制度と若年層の無関心の犧甅瓩蓮特定の年齢層の意思だけに寄与する構図になってはいないか―。 (染)

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