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会派犧栃裂瓩琉枉鏤態 結党60周年、一致団結を

2015年06月26日

論説委員 染谷和則

 「国会でも自民党は派閥がある。県会も選挙の時に一致団結していれば問題はない」。自民党籍を持つ県議会の重鎮は少なくとも5年間この言葉を繰り返しているが、近畿圏で会派が分裂しているのは奈良県のみで牋枉鏤態瓩鰐税鬚澄そもそも、県議は国会議員ではない。国会の状況を県会に当てはめ、異常事態を正当化するのは詭弁(きべん)だ。
 今号で報じたように、近畿圏を見ると、大阪、京都、兵庫、和歌山、滋賀の各府県議会で自民党の会派は一致団結している。奈良は長らく3会派に分裂していたが、3年前に2会派へ統合。しかし、今春の統一地方選の改選後は「自民党絆」という2人で組織する会派が誕生し、再び自民は3分裂。奥野会長が掲げた統合へは逆行しているように映る。
 「どちらが悪い」という、自民県議らで展開されていることは大きな問題ではなく、党員や県民からすると瑣末(さまつ)なこと。議長、副議長を選出する役員改選での「自民党」と「自民党奈良」の両会派のいす取りゲームが醜く映る。
 冒頭の国会、自民党は派閥はあれど、首相指名、議長選出で意思が割れることはない。奈良県議会は主義主張が異なる他会派を巻き込み、真っ二つに割れている事実は、会派の存在意義が役選だけにあることにほかならいではないか。
 あす27日には自民党県連の役員改選のための会議が開かれる。任期切れを延長して続投してきた奥野信亮会長(県3区衆院議員)は、掲げた犖約瓩達成できなかった以上、続投する気はないとしている。
 平成22年11月に就任した奥野会長は当時、衆院議員落選中。再起を誓い、政治活動を展開する中で会長職に立候補し、「県連は共に和をもって結束しなければならない」とコメント。当初から県議会の会派が分裂している状況を是とはしていなかった。
 就任後は24年の衆院選で当選して返り咲くとともに、奈良1区では当時県議だった小林茂樹氏を擁立。比例復活当選で県内4つの全ての選挙区から衆院議員を輩出させた。
 また25年の参院選では、当時、橿原市出身の総務省官僚の堀井巌氏に対して擁立を打診。見事、説得して県内自民12年ぶりの議席奪還となった勝利をもたらした功績もある。
 しかし、最大のネックの一つだった県議会会派の一本化については実現できず、県連のメンバーからは「約束したことのけじめと責任を取るべき」や「リーダーシップが発揮できていない」との批判も。
 わが国最大の党勢を誇る自民は今年結党60年を迎える。昭和30年の「保守合同」立党宣言は「政治は国民のもの、即(すなわ)ちその使命と任務は、内に民生を安定せしめ、公共の福祉を増進し、外に自主独立の権威を回復し、平和の諸条件を調整確立するにある。われらは、この使命と任務に鑑み、ここに民主政治の本義に立脚して、自由民主党を結成し、広く国民大衆とともにその責務を全うせんことを誓う」とある。
 牋枉鏤態瓩続く奈良県議会、党のこの節目に原点に立ち返り、新たな一歩を踏み出すべきではないか。


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