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[2016年06月10日]

 「違法ではないが不適切」―。舛添要一東京都知事の政治資金を巡る疑惑で、「第三者」とされる弁護士が調査結果を公表し、「不適切支出」が続出した▼開会した都議会で厳しい追及が続くが、舛添氏は肝心要の部分についてははぐらかし、反省の弁を繰り返すのみ。都議会前の記者会見では「しっかりと議論する」と明言したにもかかわらず。共産党都議の質問には、「当時の記憶がない」と言い放った。よく記憶をなくすのも政治家の手腕だろうか▼舛添氏の答弁を聞くに、元兵庫県議会の犢羌禪議瓩海般遏溝捨蟻析哉鏐陲虜枷修思い起こされた。彼は政務活動費約913万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われ、検察側は懲役3年を求刑した。来月6日に判決が下る▼舛添氏自身が要請した「第三者」は弁護士であって、舛添氏を擁護するのは当たり前だ。多くの法曹関係者からは解釈や調査方法に疑義が呈されている。だが違法性の有無よりもまずは人間性で舛添氏は政治家として失格だ▼生駒市の山下真前市長が発言のたびに「違法ではない」と法律論で正当性を主張していた。だが違法でなければ何をしてもいいのか、答えは否だ。2年前の県知事選にくら替え出馬した山下氏に、県民は「NO」を突きつけた▼「道義的責任」を感じているならば、違法性うんぬんを弁護士に代弁させるのではなく、辞職して都民の信を問うべきだ。(虎)

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