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奈良は芸術家の狎暫廊瓠´爛屮薀鵐畢瓩粒領を

2016年09月23日

記者 澤口 直

 狹勅豊瓩硫礎祐僂変わってきた。インターネットの普及により、都会でしかできないことが少なくなり、奈良のような田舎でできることの可能性に気づく人々が増えた。アーティストの移住も特別なことではなく、ごく自然な流れかもしれない。
 本紙で紹介している、チェーンソーを使った創作に取り組む梶谷哲也さんは「競争が少ない奈良だからこそ注目してもらえた」と語る。人口や競争相手が多い都会では埋没しかねないが、奈良で牾畸ブランド瓩魍領できた。
 移住の動機は、単純にそこに住みたいといった理由から、人とのつながりを求めてなど十人十色だ。それを承知で言わせてもらえば、過疎化が進む南部地域にこそ、アーティストが独自のブランドを築き輝ける可能性がある。
 現代アートに大きな影響を与えたとされるフランスの美術家、マルセル・デュシャン(1887〜1968年)は、既製の男子用小便器にサインし『泉』とタイトルを付けて出品。当時の美術界で物議を呼んだのは有名な話だ。
 県内でも町家の芸術祭「はならぁと」や宇陀市の「木造校舎 現代美術館」は、見る人によっては抽象的で何を表しているか分かりにくい現代アートの展覧会だ。それが意外にも地元に受け入れられているのは興味深い。
 地域のまちづくり団体は高齢者も多く、作品にはクールな反応を示すケースもあるが、アートを通じて「地元を元気にする」目的は支持される。アーティストを迎え入れた自治体に共通するスタンスは「創作に口を出さない」。作家は出展機会と創作に集中する環境を得るが、発信力という責任を負う。
 今年3月、県は文化資源の活用や文化・芸術分野の人材育成に取り組む「県国際芸術村(仮称)」の候補地を天理市に建設する方針を固めた。アーティストが滞在して研修を受けられる機能や文化財修復施設などを想定している。また「文化芸術活動の拠点」として、道の駅や宿泊施設も設置し、観光客を呼び込みたい考えだ。
 地域住民が主体となるならまだしも、今さらテーマパークのような「ハコモノ」を作りどのような効果を生むのかは疑問だ。今後は有識者で作る検討委員会での議論を踏まえ、各施設の詳細が詰められる。「山辺の道」など歴史遺産とうまく融合させることが大事だ。
 香川県の直島ではベネッセがアート活動を展開し、安藤忠雄氏設計の「地中美術館」や島内の古民家の保存、修復に現代アートを組み合わせた「家プロジェクト」など、観光客でにぎわう。また、直島を含む瀬戸内海の島々を舞台とした世界規模のアートイベント「瀬戸内国際芸術祭」が平成22年から3年ごとに開催されている。伝統文化が色濃く残る島々と瀬戸内海のイメージは芸術とうまく溶け込む。
 しかし、奈良だって負けていない。寺社・仏閣はもちろんのこと、豊かな山林や川がある。すぐに大きな効果が出るものではないが、本紙で紹介したようなアーティストを移住させるような取り組みを続けていけば牘大和国際芸術祭瓩里茲Δ淵ぅ戰鵐箸發△覆ち夢ではない。

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