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[2017年03月24日]

 かわいい子には旅をさせよ―。なじみのない土地で暮らすことは苦労や困難も多いが、子は親元を離れて苦しい体験をしてこそ成長するという意味のことわざで、「若いときの苦労は買ってでもせよ」と並んでよく耳にする▼近年、グローバル化が急速に進む中、県国際交流振興会は平成15年の設立以来、約900人の県内小中高生を英語圏の国に短期留学生として派遣。異文化を体験させ、世界に目を向けるきっかけづくりにいそしんでいる▼そして今回、イギリスのロンドン近郊でホームステイしながら現地の学校に通う「春休みホームステイ研修旅行」に11人の中高生が参加。25日に出発し、10日間ホストファミリーと生活する▼出発前の結団式では、生徒らが輪になって交流会。しかし、言葉の通じる相手であるにも関わらず、皆口数は少なかった。この遠慮がちな生徒たちも、旅に出れば自信や行動力を得て、ひと回り大きくなって帰ってくるという。送り出す親は心配だろうが、「過保護」ほど子どもの成長の障害になるものはない▼先日、近鉄の山口昌紀取締役相談役の特別講演を取材した。山口氏は学生時代、教師によく殴られたが、「殴られるたびに教師の愛情を身にしみて感じた」という▼無論、現代社会では体罰は決して許されない。だが我々大人は、なんらかの形で子を千尋の谷に落とさなければ、「自立心」を持った人間に成長させることはできない。(梶)

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