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[2017年08月18日]

 戦後の復興がようやく途につき、いよいよ高度経済成長への道を探りつつあった昭和30年夏、戦前は奈良公園や興福寺周辺で行われていた盆踊りが、修学旅行生などでにぎわう猿沢池で復活した▼しかし「復活」への道のりは困難を極めた。奈良公園内であったことや猿沢池を会場とすることなどから所管官庁からの許可がなかなか下りず、当時の奈良日日新聞社の岡田正男社長ら幹部が「納涼猿沢池盆踊り大会は戦後発展のシンボルとなる」との熱い思いで各方面に粘り強く説得を続けたという▼許可が下りてからも大変で、1300年の歴史を誇る猿沢池に「やぐら」を建てた例はなく、水深や水質も分からない中、岡田社長自らが池に飛び込み自分の足で池底を調べたという▼そして毎年8月の第1金土曜の2日間、猿沢池の真ん中にやぐらが立ち、池の周囲にはちょうちんが巡らされ、その明かりのもとで活気あふれる踊りの輪が展開されてきたが、諸般の事情で平成16年8月の「第49回大会」を最後に途絶えてしまった▼それから13年。猿沢池盆踊りの復活を望む声が高まる中、猿沢池を玄関口とするならまちまでの一帯で古都・奈良のにぎわいを創出しようと「ぐれーとさまぁーふぇすた☆ならまち遊歩」が16日から始まった▼猿沢池には池床が登場、ならまちの町並みにはちょうちんが古都の風情を醸し出す。ぜひ一度足を運んでいただきたい。(純)

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