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奈良から大阪、京都へ ゴールデンルート形成を

2017年09月22日

主筆 藤山純一

 いよいよ「大宮通り新ホテル・交流拠点事業」が始動した。わが国屈指の観光地でありながら宿泊者数、宿泊施設の客室数が全国最低レベルの汚名返上を目指して、3年後の東京オリンピックの開催年を機に今、奈良が大きく変わろうとしている。
 この事業の中核となるのが世界最高級ホテルの「JWマリオットホテル奈良」だ。荒井正吾知事の要請を受けて同ホテルの誘致に尽力した森トラスト会長の森章氏は、本紙のインタビュー(昨年5月13日付)で同ホテルについてこう語った。「世界87の国と地域で4400軒以上の宿泊施設を展開・運営するマリオット・インターナショナルの中で、創業者、ジョン・ウィラード・マリオット(John Willard Marriott)の名を冠する最高級ブランドのホテル。県の提示を上回るランクのホテルを誘致できたことは大きな価値がある」と強調。
 さらに「なぜならば『JWに認められた奈良』という評価が、JW級のホテル進出を促すことが期待できるからだ。JWのお客さまは知的で富裕層。奈良を大きく変える可能性を持ったホテルと言える」と。まさに森氏が話した通り、ホテル誘致の発表以降、「奈良にJWマリオット」との情報が全国、世界を駆け巡り、県にホテル進出の問い合わせが相次いでいるという。
 森トラストが県内2件目となる知事公舎を含む吉城園周辺地区での高級ホテルを建設するほか、裁判所跡地での上質な旅館風ホテル、奈良少年刑務所を改装した「監獄ホテル」など、今年から平成32年までに奈良市内だけで9ホテル約3000室が続々と誕生する。
 今月15日に行われた「大宮通り新ホテル・交流拠点事業」の起工記念式典で荒井知事は「森会長は社内の強い反対の中、進出を決めていただいたとお聞きしている。できるだけ高級ブランドのホテルをお願いしたら頂点までいってしまった。幸運この上ない。JWがくる奈良という事でその後、多くの引き合いがあり、リニアを開設するJR東海の対応も変わってきたように思う」と感謝の言葉。
 これに受けて森氏の長女で森トラストの伊達美和子社長は「ホテル誘致を表明した頃はまだ誘致環境は整っておらずインバウンドも兆しがあった程度。荒井知事の絶対に高級ホテルを誘致するんだという強い思いと長いお付き合いがあるマリオットさんがJWマリオットという最高のホテルを建てると言っていただいたこと、そして父がふるさと奈良にお役に立ちたいという3方の思いが合致してできた」と心境を吐露。「日本初のJWマリオットが奈良にできる。この反響は思いもよらなないものとなった」と話した。
 森氏は昨年10月、本紙主管の新生奈良研究会の講師として登壇。「奈良はシルクロードの終点で文化遺産も豊富。奈良について知識のあるインテリ層を対象にした、中期滞在型のホテルを目指す」と述べ、「今後は奈良から大阪、京都へ向かうようなゴールデンルートができれば」と熱い思いを語った。
 いよいよ古都奈良が、名実ともに飛躍する時が来たようである。

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