悠言録

トップ悠言録一覧 > 悠言録

[2017年11月10日]

 あす11月11日は「いい日、いい日」で介護の日。介護について理解と認識を深め、介護が必要な人、その家族や介護従事者らを支援し、地域社会における支え合いや交流を促進するため、厚労省が平成20年に制定した▼3日に開かれた「なら介護の日2017」では、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」でも取り上げられた介護施設経営者の加藤忠相氏が講演▼加藤氏の施設には、「何時に何をやるか」という時間割やマニュアルはない。「その人にとってのベストはなにか」をスタッフが判断する。お年寄りたちの「世話をする」のではなく、その人が「やりたいことを脇役として支える」という加藤氏の思い、そして実際の取り組みがスクリーンで紹介され、一瞬仕事を忘れて涙。周囲を見渡すと皆、目を赤くしていた▼祖母が寝たきりで、仕事を引退した父親が付きっきりで介護している。月に2、3回、祖母の顔を見に行くが父親は憔悴(しょうすい)。介護のストレスで何度か倒れ、祖母のわがままに文句を繰り返すが、その手は離さない▼自分を育ててくれた親の介護をするのは当然との声もあるが、その苦労は計り知れない。施設を嫌がる祖母の願いを、文句は言いながらもかなえる父親に頭が下がる▼長男として、いずれはその父親、母親を介護することになる。超高齢社会を迎える日本。われわれは介護に対する知識や理解を、今以上に深めなければならない。(梶)

  • 10月5日付新聞の事前予約はコチラ
  • 奈良日日新聞社は「Sport for Tomorrow コンソーシアム」の会員です。
  • LINE@で情報発信中!!
  • 奈良日日新聞はチーム準オフィシャルメディアです
  • 凛と咲く〜輝く女性たち
  • 広告のご案内
  • 購読・購入のお申込み
  • 会社情報


ホームニュース紙面内容紹介論点悠言録

購読のお申し込みバックナンバー購入のご案内広告のご案内会社情報個人情報保護

当サイトに掲載の記事・写真・図版などの無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権並びに国際条約により保護されています。

Copyright Nara Nichinichi Newspaper