悠言録

トップ悠言録一覧 > 悠言録

[2018年04月20日]

 自社での報道は難しい―。きのう19日未明、テレビ朝日は緊急記者会見を開き、女性社員が福田淳一財務省事務次官からセクハラ被害を受けていたと明らかにした▼同局によると、女性社員は1年以上前から数回、取材目的で福田氏と1対1で会食をしたが、そのたびにセクハラ発言があったため録音を開始。今月4日の会食時にもセクハラ発言があり、上司に相談したが、個人の特定や二次被害の懸念を理由に「報道は難しい」と伝えられたという▼こうした背景から、女性社員は週刊新潮に情報を提供。会見では「女性社員が会話の録音データを週刊新潮側に提供したことは『不適切』『遺憾』」としているが、個人的にはやむを得ずの行動であり、間違っていないと感じる。むしろ、こうした内容が上に上がらない体質の方が疑問▼真っ先に頼った自らの会社に「報道は難しい」と突きつけられ、女性社員からしてみれば悔しかったに違いない▼また、財務省が同省記者クラブに所属する報道各社に対して要請を出したり、福田氏も名誉毀損(きそん)で新潮社を提訴する準備を進めているとしており、こうした行動も、女性社員に対する圧力以外の何ものでもない▼マスコミや報道機関としてのあり方についても考えさせられる今回の事件。ただ、問題はそれだけではなく、社員を守るという一会社としてのあり方も同時に考えなければならない。(佑)

  • 10月5日付新聞の事前予約はコチラ
  • 奈良日日新聞社は「Sport for Tomorrow コンソーシアム」の会員です。
  • LINE@で情報発信中!!
  • 凛と咲く〜輝く女性たち
  • 広告のご案内
  • 購読・購入のお申込み
  • 会社情報


ホームニュース紙面内容紹介論点悠言録

購読のお申し込みバックナンバー購入のご案内広告のご案内会社情報個人情報保護

当サイトに掲載の記事・写真・図版などの無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権並びに国際条約により保護されています。

Copyright Nara Nichinichi Newspaper