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[2018年06月01日]

 県外就業率が高い奈良。「平成27年国勢調査」(総務省統計局)によると、28・8%で埼玉県(29・4%)に次いで全国2位。9%の全国平均と比べて、3倍以上の高さだ▼市町村別にみると、大阪府に隣接する生駒市、王寺町、三郷町の割合が高く、それぞれ53・7%、44・3%、43・1%。皮肉を込めて、「奈良府民」と表現されることも▼奈良労働局はこのほど、今春卒業の県内大学生などの就職内定率(3月末時点)を発表した。大学生は前年同期比0・5ポイント増の95・0%で、リーマンショック前を上回り最高値を更新した▼ただ、この数字には、県外就職者も含まれている。また、県内には、県外出身者の比率が高い大学もある。そうでなくても、県外就業率が全国2位の奈良。この数字だけをもって、県内就職者が増加したと楽観することはできない▼同局職業安定部訓練室は「県内では、地元出身者が多い高校生でも、その約4割は県外に就職する。全国から人が集まる大学では、その割合はもっと高くなる」と話す。一方で、「3月末時点で、県内の大卒向け求人が5・3%増加した。県内就職者の増加が就職内定率を一定程度押し上げたとも考えられる」とも▼県内就職率が低いのは、学生が県内企業を知らないためだとも言われる。県は現在、「有給インターンシップ制度」の実施を推進中。この取り組みが、人材確保につながることを期待したい。(加)

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