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河合6町議が抗議文 どうする疋田議長!

2018年06月01日

主筆 藤山純一

 今、国会が騒然としている。言うまでもなく森友学園、加計学園問題を巡る政府のずさんな対応である。一国の首相自身や配偶者の振る舞いに一喜一憂し内閣や官僚が振り回されている現状に、もはやわが国は民主主義国家と言えるのか、疑問でならない。
 特に財務省の公文書の改ざんについては、最も優秀といわれる財務官僚の仕業とはとても思えない。それほどまでに官邸と官僚の関係がいびつな事態になっているということではないか。
 時代がどのように変わっても変えてはならないものの一つに公文書がある。戦後のわが国においていまだに戦争の検証と総括が十分にできていない原因は、終戦直後に公文書を廃棄したからと言われている。その時代を読み解き次世代につないでいく。そのためにもしっかりと歴史を伝えていかねばならない。
 そのような貴重な資料となる公文書を改ざんするとは全く信じられないし、決して許されるべきことではない。この問題の原因をしっかり突き止め、二度と行われないよう厳しく対処しなければ、わが国の民主主義は守られないだろう。
 そして、その責任は言うまでもなく、財務省当局はもちろん、安倍晋三内閣、与党の自民、公明両党にあると言わざるを得ない。他人事のような対応で済ませる問題ではない。内閣支持率が下げ止まりしているから免れる問題でもない。私たち国民はしっかりその成り行きを見定めようではないか。
 一方、人口1万8000人の河合町の町議会では、「議会制民主主義を壊すな」と池原真智子副議長ら町議6人が、正常な議会運営を求めて疋田俊文議長に抗議文を叩(たた)きつけるという、前代未聞の行動に打って出た。
 疋田議長の独断で、昨年から本会議の流会が相次ぎ、十分な審議ができないどころか、議案について論議をしようとするといかがわしい、汚い言葉でどう喝される。議案審議を続けようとすると、議長権限で流会させる。「このような事態を見過ごしてはならない。町民無視の議会であってはならない」との強い思いで抗議文提出に踏み切ったという。
 「わえ、そんなんやったら相談にこんかい!」「けんかしたかったらしたるよってん、こら!」「おら、今日頭にきてんやぞ、おら」「茶番劇で議論してもしゃあないちゅうこっちゃ!」「こんなやつら、わえ、税金納めんかったら、催促状わえ、とりたてにくるんや!」。
 何という汚い言葉なんだろうか。少なくとも町民から選ばれた選良としての発言とは到底思えない。もしこのような言葉が日常だとするならば政治家としての資質が厳しく問われても仕方がない。もしこのような言葉はどんな議会でもあるという人がいたら、その人の見識を疑わざるを得ない。
 6町議によると、疋田議長は議場や議員控室、議長室などでこのような暴言を吐き、どう喝を繰り返しているという。町議会の半数近くに及ぶ6人もの町議の抗議文は極めて重い。疋田議長は真摯(しんし)に受け止め、責任を明確にすべきだ。

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