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[2018年07月13日]

 今月16日付で副知事を退任され、財務省に帰任される一松旬氏が先日、本社にあいさつに来られた。身長184造猟洪箸覆ら奈良に対する熱い思いを穏やかに語られ、「これからも奈良の役に立ちたい」と言っていただいた▼実は一松氏はあの藤原鎌足の次男として生まれた藤原不比等の子孫という。家系図もあるというから奈良とは深きご縁。古代日本の立役者として類いまれな辣腕(らつわん)ぶりを発揮し、大宝律令の立案や平城京遷都などに尽力した不比等▼娘宮子が文武天皇の妃となり、不比等は天皇家の外戚として着々と藤原氏の権力基盤を築いていく。不比等の没後、孫が即位し聖武天皇となり、春日大社と興福寺は、藤原氏ゆかりの社寺として、在りし日の不比等と藤原氏の隆盛を今に伝えている▼一松氏に座右の銘をお聞きすると、「これからは」と前置きし長屋王が鑑真和上に贈った「山川異域 風月同天」という。「日本と中国の国土は離れているが、大空の風や月に国境はない」。遣唐使の来日の要請に和上はこの言葉をもって決意したのだ▼これには続きがある。「寄諸仏子 共結来縁」。「同じ仏教を信ずる皆さん、一緒に未来のご縁を結ぼう」と。働く場所は変わろうとも志は同じ。その思いの実現に向けて一緒に進もう▼奈良とは深きご縁とは言え、一松氏には素晴らしい言葉をいただいた。今後のご活躍を期待したい。(純)

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