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耕作農地対策 倏清叛風瓩巴亙創生

2018年10月26日

記者 梶田智規

 25日に行われたプロ野球ドラフト会議で、今夏の甲子園で準優勝を飾った秋田県立金足農業高校のエース、吉田輝星投手が日本ハムファイターズに1位で指名された。虎党としては縦じまのユニフォームに身を包んだ吉田投手が再び甲子園のマウンドで侍ポーズを決める姿が見たかったが、阪神タイガースが1位指名した大阪ガスの近本光司外野手もスピード感があり、即戦力としてチームの勝利に貢献できる選手。今後の2人の活躍が楽しみだ。
 県立高校として第100回の記念大会で見事準優勝に輝いた金足農業も今年、創立90周年。知名度はさほど高くはないが、春3回、夏6回の甲子園出場経験のある強豪校で、プロ野球選手も多数輩出しており、近年では今年セリーグ2位のヤクルトスワローズのクローザー、石山泰稚投手が有名だ。他にもラグビー選手やプロボクサー、大相撲の力士などプロスポーツ選手を多数輩出している。
 また県内の農業高校の中では最も生徒数が多く、施設・設備も充実しているため、現在では県を代表する農業高校としてさまざまな活動を実施している。全国で農業に関する学習をする生徒によって組織されている「農業クラブ」にも全生徒が加盟。「社会性」「科学性」「指導性」を高め、より専門的な技術を習得し、地域貢献できるよう取り組んでいる。
 同校では体験学習やインターンシップ、ボランティアも積極的に行い、生徒主動で農産物の直売会なども開き、普段から地元住民らと交流を深めているという。まさに国の課題である教育と地方創生を一体で進めている高校。また同校生物資源科では、先進的な知識・技術を導入した教育を行っており、農業系国公立大学に進学する生徒も多いという。
 しかし現状、日本の農家は高齢化とこれに伴う後継者不足により、耕作放棄地の増加が深刻化している。各地で再生プロジェクトが掲げられ、農業を前面に出した地域づくり、担い手づくりなどに取り組んでいる。県内では農地が町の総面積の4割を占める田原本町が今月10日、県行政書士会と「遊休農地対策に関する協定」を締結。住民に対する広報啓発活動や耕作放棄地の管理・活用に関する相談業務、講習会への講師の派遣などを行い、豊かな田園風景を守っていく姿勢だ。 
 金足農業爛淵ぅ鶚瓩ベスト4に進出した今年8月18日、同校の豚舎で9匹の子豚が生まれて話題を呼んだが、田原本町にも農業系4学科を有する県立磯城野高校がある。平成17年に田原本農業と北和女子が統合して誕生した。現在も実際に鶏や豚、羊などを飼育。衣食住についての専門的な知識を学んで「生きる力」を培い、地域、そして国の未来を担うスペシャリストの育成を目指している。
 今後、農業もIoT(モノのインターネット)やICT(情報通信技術)などが導入され、大きな変革期を迎えるともいわれている。しかしそれでも核となるのは人。吉田投手の活躍で農業に注目する若者が増え、農業の力で地方、そして国を再生してくれることを願う。

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