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[2019年03月01日]

ずっと結果が気になっていた。沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を問う県民投票。先月24日に投開票され、3択のうち「反対」が7割を超えた▼翌日、玉城デニー知事は「はっきりと民意が示された」と述べ、政府に改めて移設の断念を迫る構えを示した。一方、安倍晋三首相は「結果を真摯に受け止める」としながらも、「これ以上先送りできない」と述べ、引き続き移設を進める考えを表明した▼沖縄の基地問題は本当に難しい。新基地をつくらせたくない県民側と普天間飛行場の危険性を除去したい政府側。どちらの言い分ももっともだ。一概に賛成とも反対とも言い難い。「どちらでもない」が5万票以上あったこともよく理解できる▼県内にも似たような対立がある。奈良公園内の南端にある県有地(奈良市高畑町)にホテルなどを整備する県の計画だ。周辺住民が反対する中、先月12日に着工した▼住民側は「巨大で近代的な建物は周辺の歴史的風土と合わない」と批判。昨年12月には、新井正吾知事に建設差し止めを求める住民訴訟を奈良地裁に起こしていた▼社会には多様な価値観があり「正解」がない問題の方が多い。昨年3月まで奈良市立一条高校の校長だった藤原和博さんに取材したときに聞いた。日本のような成熟社会では、正解ではなく自分や他者が納得できる「納得解」が必要だと。そのためには議論を尽くすことが欠かせないとも。(加)

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